奈良県天川村にあるみたらい渓谷を歩きました。
7月の中旬に歩き、暑い季節の中、一種の清涼剤のような涼しさがありました。
みたらい渓谷トレッキングコース概要 奈良県天川村
- 近鉄南大阪 下市口駅
- 天川川合バス停
- みたらい渓谷
- 洞川温泉センター
- 龍泉寺
- 洞川温泉センターバス停
- 近鉄南大阪 下市口駅
みたらい渓谷トレッキング 2020年9月21日
この日、家を出た時、小雨が降っていました。
当初の雨予報から少しずつ晴れ模様に変わりつつあったが、一抹の不安を抱えたまま早朝の電車に乗り込みました。
近鉄橿原神宮前駅にて乗り換え
近鉄線橿原神宮前駅にて吉野線に乗り換えます。車内には高校生の姿が多くあったが、彼らは飛鳥駅で下車。その後、乗客の数はずっと少なくなり、車窓の景色も緑のグラデーションが鮮やかになります。
橿原神宮前駅から約30分、下市口に到着。
ここからバスに乗り換えます。
バス乗り場には意外と人が多く、リュックサックを背負っている人も多くみられます。
近鉄下市口から出るバスの時刻表は出発の事前に 奈良交通のサイト に確認することをおすすめします。割と頻繁に発着時刻が変わります。
バスは出発時刻よりも早く到着しましたが、ほど広くない車内はあっという間に人でいっぱいになりました。登山客だけではなく、地元の人も利用している様子で文字通り地域に根付いている様子。
近鉄下市口から目的地の天川川合のバス停まで約1時間。
バスに揺れているとほどなくして眠くなり、夢の世界へ飛び立ちました。
わたしは割と酔いやすいほうですが、酔い止めの薬を飲んで、眠りの世界へ飛び立つと今回は大丈夫でした!
天川村総合案内所到着!【トイレ】
天川村総合案内所があり、お手洗いを済ませました。
まず、ここでお手洗いを済ませることを強くおすすめします。
ここを逃すとしばらくお手洗いはありません。
いざ!みたらい渓谷トレッキング
靴紐をきゅっと結びなおし、バスの進行方向へ向かって歩き出しました。
平坦な国道を歩きます。横を通る車は多くありません。
淡々と歩いていると危うく見落としそうになった上記の看板を発見。
ここで左手に視線を向けるとつり橋が見えました。異世界への入り口のよう。
5人が上限の揺れる橋を渡ると、左手へまっすぐ進みます。
赤いレトロな橋の手前にあるみたらい遊歩道への入り口
ほどなくして赤い橋が見え、その橋の手前に「みたらい遊歩道」と書かれている看板が目に入ります。
看板をくぐると一気にむせかえるような緑と水の流れる音が襲い掛かってくる気配が。
この日は歩いている人も少なく、途中の観光地を除くと、主人と二人で自然を独占している楽しさがありました。
ひたすら濡れた道をざくざくと歩きます。
明け方までの雨の影響かそれとも常か、濡れた道は柔らかいクッションのようで心地よいですね。
踏むたびに少し沈む、沈む。
そして、時折、鉄の道を歩くと足元の鉄がわななくのがわかり、ちょっと怖い時も。
左手に流れる天ノ川。
木々の合間に見え、とても美しいエメラルドグリーン。
水量も十分で立ち込める湿気でとても涼しいです。むしろ肌寒いほど。9月の朝、10時ころ。さすがに下界とは温度が違うものだ、と感心。
朝早く出たわたしたちはお腹が減っていたので、見つけたベンチにて橿原神宮前駅構内にあるコンビニで買ったおにぎりをひとつ口にしました。
食後はキャラメルを口にし、その甘さを堪能した。
そう、我が家は山と言えばキャラメルなのである。余談だが、大阪府や京都府、三重県方面から電車で来た場合、コンビニに巡り合えるのは橿原神宮前駅が最後だと思ったほうがいいと思います。
おにぎりを食べた後、そのまま歩くと急に人の声が聞こえてきました。
みたらい休憩所【トイレ】
みたらい渓谷に車で来ている人たちの姿が目に入ります。今までの静かさが嘘のような賑わいで、皆、みたらい渓谷の景観を楽しんでいる様子。
ここにはみたらい休憩所があり、トイレも完備しています。簡易の休憩所もあり、昼食を食べるのにうってつけかもしれない。
ともあれ、人が多いので、それを避けるべく次の道へ急ぎます。
と、ここまで平坦な道のりであったが、ここから急こう配の道がしばらく続きます。心臓が破裂しそう。足も大きな悲鳴をあげてわなないく。
日ごろの運動不足のつけが一気に襲い掛かって来た。一歩、一歩足をあげるのがきつい。
早く終われ、早く終われ、と念じ、何度も休憩を挟みながら登った。
程なくして平坦な道に戻り、ゆっくりと歩く。このあたりに来るとまた人影が途絶え、しばし夫と2人で無言で歩きます。
観音峯登山口駐車場【トイレ】
森の中から国道へ渡る観音峯山登山口の吊橋をわたります。
ここにも簡易の休憩所とトイレ、駐車場があります。みたらい渓谷ではこれが最後になり、次は天川村の村中になりますね。
ここからはしばし左手に車道を眺めながら歩きます。森の中とは異なり、太陽を遮るものがなく汗が噴き出してきます。
10分ほど歩くと、右手に「みたらい遊歩道」と書かれた看板が目に入ります。
看板をくぐると一気に気温が下がり、ひんやりと。あれほど吹き出した汗も一気に引き、どこか気持ち良さすら感じます。
マイナスイオンが感じられ、空気が澄み、涼しいということはこんなに気持ちがいいのか、と感じた。
ここからはもう洞川温泉を目指すだけだ。
温泉の温もりを思い出すだけで足取りが軽くなる。この辺りに来ると急にシダ植物が目に入るようになる。また、足元が不安定な木の橋になることも多く、足元注意の看板も目に入る。
視界が少し開けてきた。
道の左手に建物と車の姿が見え、人の喧騒が耳に入ってきます。見える車は長く渋滞しています。ほどなくして、右手に白く、大きい建物が目に入り、洞川温泉に到着したことを知りました。
洞川温泉センター
洞川温泉に入るとまず満車の駐車場とその駐車場に入りたいのに入れない車の列が目に入り、驚きました。
折しもこの日はコロナ初年度の4連休。この様子では温泉は人がいっぱいかもしれない、と危惧したが、この温泉を楽しみに歩いてきたのだ!と己を奮い立たせ、いざ入浴するとかなり空いていました。
洞川温泉は何度か入ったことがありますが、満車の駐車場と比較してここまで空いているのはコロナ禍ということもあるのだろう、と妙にしんみり。
近鉄電車の 温泉・みたらい渓谷散策きっぷ を使いましたので料金は500円。
柿の葉寿司をいただき、龍泉寺参拝
この日、天川村の村内はとても混んでおり、どこかで落ち着いて昼食を…はとても難しそうでした。
どこも行列が並んでいましたので、柿の葉寿司を提供しているお店でささっと済ませました。
その後、バスの時刻まで時間がありましたので、近くにある龍泉寺へ。
散策後、洞川温泉バス停より下市口駅へと帰宅につきました。
全体的に整備され、かつ平坦な道のりなので初心者でも安心して歩けると思います。
ルート案内
休憩や寄り道などを考えても3時間あれば十分到着します。
下に 近畿日本鉄道のてくてくまっぷ を張り付けておきますね。
切符は近鉄線の「洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ」
これは近鉄の各駅で販売されています。
以下の3点がセットになっています。
- 近鉄電車の発駅から下市口駅までの往復乗車券
- 下市口駅から天川川合・洞川温泉までの奈良交通バス往復乗車券
- 洞川温泉センター入湯料金割引券
わたしたちはトレッキングの起点である天川川合で下車し、帰路は洞川温泉のバス停より帰宅しました。